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2009年7月17日 (金)

この金額、どう思いますか

 公立中学校の生徒一人当たりに、年間いくら位のお金(税金)が使われているか、ご存知でしょうか。学校運営に要するお金は、主に生徒のための教育備品(跳び箱、楽器の類)や消耗品(紙、インクの類)を購入するためのものですが、その他にも、光熱水費や保護家庭への就学援助費、そして勿論その学校の職員への給与や旅費もあります。この他に、電話代や各種の委託料(防火設備、電気、受水槽、シャッター等の点検、警備会社の巡回、生徒や職員の健康診断、その他)がかかります。こうしたものをトータルすると、小規模校で年間約2億円かかります。生徒一人当たりで年間約90万円弱の計算になります。少し以前の数字を元にしていますが、今でもそう大きくは変わらないはずです。

  公立中学校の生徒どの一人にも、年間で90万円の教育費がかかっているということから何がわかるのでしょうか。私立高校の毎月の月謝が約4万円ですので、年間の学費では50万円になります。初年度に限れば、入学金・施設費が約40万円別にかかります。こう計算してみても、年間一人90万円という金額はやはりかなり大きなものになります。日本よりももっとずっと貧しい国なら、日本の子ども一人分で恐らく100人以上の子どもの教育予算を賄えるのではないでしょうか。でも、欧米の教育先進諸国と比べてはどうなのでしょうか。家庭の経済力(つまりは教育投資額)とこどもの学力との相関関係は明かです。ならば、国や自治体の教育投資額とこどもの学力との相関関係もきっとあるはずです。数値化された学力の比較も大切かもしれませんが、こども一人当たりに対しての教育投資額から、その教育的成果を比較検討してみる必要もありそうです。

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教育・学校」カテゴリの記事

コメント

マリーナさんへ

コメント、有り難うございます。
「学力」についてはおっしゃる通りだと思います。次回か次々回に、「学力」について思ったことを載せたいと思います。

   くりりん

最近特に思うのですが、昔からこの国では「学力」と言えばほとんど「知識力」であり、少し極端かもしれませんが、丸暗記さえすれば優秀な試験成績が取れるのです。しかし、例えば明治維新が西暦1868年ということを知っていることにどれだけの意味があるのでしょうか。1869年では0点になってしまいます。
歴史というのは年号や人物・事件名を覚えることよりもその時代背景やその事件の持つ意味・内容が大事なのであることは誰も否定しません。夏目漱石と「こころ」を線で結びつけて正解ということに出題者は何を求めているのでしょうか。これは一例であって日本の教育現場では相変わらず考える教育が弱いのではないかと思ってます。これは生徒をランク付けしようということに原因があるのでしょうか。考える力というのは評価が難しいですからね。最近テレビで(多分塾の宣伝)で数学で答えをもとめることばかり考えず、プロセスを大切にしろといった趣旨のコマーシャルが流れてます。でも実際の試験は最終解答のみで採点していることが多いのではないでしょうか。テレビでもクイズ番組が大流行ですが、ほとんどが暗記力の問題です。これに答えられるタレントがエリートだなんてチャンチャラ可笑しいと思ってます。
教育現場は日々変貌しているでしょうから最近は違うのかもしれませんが、是非次回は「学力」をテーマに採り上げてください。

マリーナさんへ

コメント、有り難うございます。

お金より教師の熱意というのはその通りですね。教師の熱意が発揮しやすい教育環境の整備が必要ですが、残念ながら「学力」の定義一つをとっても、国の教育施策はふらついています。

    くりりん

学校の経費の多くは生徒の人数によって変動しない固定費部分が多いように思えます。従って生徒数が少なければ一人当たりの教育費は高くなるし、その逆に生徒数が多ければそれが低くなります。
要するにこれは学校数が適正であるかどうかという問題に行き着きます。人口減少の中で学校の統廃合が行われていますが、これによって一人当たりの教育費は下がりますが、これをもって直ちに学力レベルに影響があるとは思えません。
教育投資額よりやっぱり先生の国の将来を担う子ども達を育てるんだという強い意欲・熱意の方が学力と相関関係があるのではないでしょうか。でも『学力』って何でしょうね。

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