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2012年4月13日 (金)

未来をリストラするな

 中卒7割、高卒5割、大卒3割が就職後3年以内にせっかく就いた仕事を辞めています。「七五三」と呼ばれているそうです。大卒の場合だと、最近の統計では3割を越えて既に4割に近いようです。雇用情勢が厳しい中を難関をくぐって就職したにも関わらず、若者の離職率が高いのは何故でしょうか。しかも、若年労働者(24歳以下)の2人に1人は非正規雇用(派遣やフリーター)だそうです。一体何が起きているのでしょうか。

 就職氷河期で、学生にとって十分に満足のいく就職先に入れるチャンスが少なく、結果として妥協で入った就職先であるためミスマッチを誘発しやすい。経営側にとっても、不況で利益確保に精一杯で若者を育てようという余裕がない。最近の若者の対人関係構築力や我慢強さの低下。転職市場の成熟。終身雇用制や年功序列制の崩壊がその背景にあるのは確か。このように識者はいろいろ言いますが、何のデータも持たない私には本当のところは分かりません。

 最近の中学校では職業体験学習が盛んです。学校の子どもたちを町の商店、コンビニ、ガソリンスタンド、保育園、消防署など多種多様な職業現場へ送り出し、就業体験をしてもらうというものです。期間はせいぜい3日間程度のものですが、私の経験ではこれがかなり教育的効果が高いのです。たった3日間程度で何が分かると言われるかもしれませんが、感受性の強い世代にはそれが分かるのです。教科の授業時数をつぶすわけにはいきませんから、たいていは総合学習の割当時数をまとめ取りして実施します。もともと何をやればいいのかよく分からない総合学習でしたから、これを職業体験学習に集中特化して、できれば1週間程度実施できたら最高だと思います。

 義務教育期間のうちに、職業や自分の適性そして自分と社会との関わりを考えてみることはとても大事です。それは日頃の学習の意味を子どもたちにあらためて考えさせるきっかけにもなります。職業体験を通じて社会の様々な業種への理解が子どもたちの間で進めば、それは業界にとってもプラスになるでしょう。若者の離職率抑制のため私が考えられる対策はこの程度です。

 若者に夢を持たせる社会を作るのは大人の責任、それもとりわけ政治家の仕事でしょう。この春に就職したばかりの新人たちは、今どんな思いで仕事に励んでいるのでしょうか。
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桜も満開,桃も満開(三保市民の森)
H24.4.8











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コメント

monさんへ
コメント、ありがとうございます。
姪御さん、その仕事を続けられるといいですね。この年の今になって言えることですが、楽な仕事なんてないですからね。   くりりん

こんにちは~
本当に、気の毒な若者が多くて・・・
わたしの姪は、やっと就職できました。
でも、すぐに辞めてしまう子が多いので、
さて、どうなるか???
 でも、この子は、自分で探して就活して、
勉強してきたことを役にたてられる仕事だそうです。
 信念があると、続くのかもしれませんが・・・・

マリーナさんへ
コメント、ありがとうございます。
「自分の仕事の社会的意義をきちんと理解する」ということの必要性は、まったくその通りだと思います。社員教育での徹底もありますが、学校教育の役割でもありそうです。企業現場の実態を知る人たちには、少々甘いととられるかもしれませんけど。
 くりりん

若者の離職率の詳しい実態は知りませんでしたが、まあそんなものだろうなという気がします。こんなに就職難の時代に、離職してより良い就職先が見つかるのか疑問です。離職原因はさまざまでしょうが、企業サイドの対応もひとつあるように思います。最近はどこの企業も「企業の社会的責任・CSR」ということを世間(外)にアピールしてますが、果たしてそれを社員(内)にどのように浸透させているのでしょうか。経営者や担当部署(多くの場合人事部・CSR担当部)は確かに新入社員教育で徹底させていますが、ひとたび現場に配属されると、営業成績向上、経費節減、利益至上の考えにトップリ浸かった上司・先輩から「企業の社会的責任」なんていうことを聞くことがあるでしょうか。企業の存在意義はまさに社会にどのように関わって行くのかということにあり、それは社員そのものの存在意義だと思ってます。自分の仕事の社会的意義がきちんと理解できれば、社員の離職率も少しは減ると私は思うのですが、どうでしょうかね。そんなに甘くはないかな。

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