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2012年7月27日 (金)

これはつまりリンチです

 大津の中学校のいじめ自殺事件で、加害者とされる中学生の住所氏名や写真、それに加えて親の写真や勤務先までがネット上に晒されています。自殺した生徒やその親の気持ちを考えれば、これくらいのことをされても仕方がないという思いは確かにあります。しかし日本は法治国家です。人権はいったいどうなっているのでしょう。

 あいつは魔女だと言って捕まえて火あぶりにした中世のヨーロッパ人。パンを盗んだ黒人を捕まえて縛り首にしたアメリカ人。朝鮮人が井戸に毒を入れたと言って捕まえて殺した日本人。このヨーロッパ人とアメリカ人と日本人に共通している感情は、恐らく不安と恐怖だったろうと思います。ネットを利用して攻撃や中傷を行う人たちは、これとかなり似た感情を持っているように私には思えます。そしてそれは同時に、ちょっと変わった子をみんなでいじめないではいられないいじめっ子の心理にもつながります。

 ネットで社会的な制裁を加えるというのは実は言い訳で、本当は自身の不安やストレスのはけ口に利用しているだけ、という場合もありそうです。誰から見ても悪いに決まっている人間を叩いても誰からも文句は言われないだろう、という安心感のもとにそれを行っています。責任のない匿名多数の一人となって、袋叩きする側に回るのは安心で楽しいし嬉しいのです。ましてや相手がPTA会長だったり京大医学部卒なら、袋叩きにも力がこもります。この匿名多数は、週刊誌そして時折新聞が当てにする読者層とも重なります。

 これが一般大衆とは思いたくありません。もしこれが日本人の一般大衆だとしたら、政治による大衆迎合の結果は恐ろしいものになるでしょう。少しピントがずれました。

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教育・学校」カテゴリの記事

コメント

monさんへ
monさんのコメントへの返事の宛名を間違えました。申し訳ありませんでした。
マリーナさんへ
宛名を間違えて済みませんでした。
くりりん

マリーナさんへ
コメント、ありがとうございます。
高校野球の予選が大詰めです。オリンピックも始まりました。新聞紙面もそちらに関心が移りました。それにしても、話題になる高校球児やオリンピック選手の肉親は、入院していたり死んでいたりすることが多いようです。読者はそういう設定が好きだとメディアは考えているようですが、毎度だと少々食傷気味になります。   くりりん

こんばんは~
毎日、溶けてしまいそうな暑さですねぇ~

それにしても、最近のNEWSは、話題がなかったせいか、
聞き飽きるほどの、力のいれようです。
本当に、不満のはけ口のような報道です。
いくら時代が変わっても、ワルはいます。
そして、バックにちょっと偉そうな人がいると、
エスカレートして、いい気になりますねぇ~

三つ子の魂、100までもとありますが、
愛情もなく、いいかげんに育てあげた結果です。
きっと、その子のこどもも、ワルになるでしょう。

マリーナさんへ
コメント、ありがとうございます。
私のブログ記事には傾向があって、それは皆がそろって右だという時には、あえて左側を覗こうとすることです。だから時々嫌みを帯びてきます。
学校が刑事事件として踏み込んで対処すべき、というのはその通りです。「いじめ」には定義があります。次回はその件をふれたいと思っています。  くりりん

これが一般大衆だと思いたくはありませんが、私の気持ちの中にも加害者の今回の一連行為に対しては激しい怒りを覚え、当該記事をネットで早速検索しました。必殺仕掛人というテレビ番組が人気のあったことに通ずるのでしょうか。
ところで「いじめ」というのは定義があるんでしょうか。無視をする、仲間はずれにするといった類が「いじめ」であって、今回の場合はあきらかに暴行・恐喝などの刑事事件です。学校も刑事事件にはもっと踏み込んで対処すべきでしょう。

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