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2012年11月 9日 (金)

正義の味方はいいけれど

 第三者調査委員会のメンバーの一人が、市の教育委員会からの資料が黒塗りであることにしきりと憤慨していました。大津のいじめ自殺事件です。調査しようとする委員への資料がこうですから、憤慨する気も分かります。でもどうなんでしょう。誰だって黒塗りした資料なんて本当は出したくないはずです。全てを明るみに出してすっきりさせたいと、市教委だって本当は思っているはずです。この後の裁判のことや個人情報保護などいろいろ考えて、立場上やむなくそうした形で資料を出さざるを得ない場合だってあるでしょう。これ以上のミスを恐れて市教委が用心しているのは事実ですが、なんでもかんでも隠蔽だと批判するのは少しおかしいのではないでしょうか。

  連絡票の些細な記載ミスをメディアがあんまり叩くので、ミスを恐れた横浜市教委は連絡票の内容を保護者に事前通知するよう各学校へ通達しました。各学校はそれに従い、連絡票を本来手渡す期日前に、これで間違いはないでしょうかと保護者へ内示確認を仰ぎました。そうしたところ、連絡票の作成責任を保護者へ転嫁するものではないかと、今度は至極まっとうな批判が識者保護者からわき起こり、市教委はやむなく方針を撤回しました。 
  
 
  教育委員会や学校も確かにミスをしますが、よってたかって袋叩きしてばかりでは、彼らは用心してますます殻に閉じこもります。そして、「ミスをしないこと」だけが至上命令になります。分かりやすいところで誰かを悪者に仕立て、「正義の味方」になって叩けば気分はいいでしょうが、それでは問題はいつまでたっても解決しないでしょう。

<今日のメロディー>
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教育・学校」カテゴリの記事

コメント

マリーナさんへ
コメント、ありがとうございます。
「叩きの文化」「叩き屋」、そういう感じですね。言い返すことができない相手や、ここなら叩いても他のみんなも同意してくれそうな相手を見つけると、遅れてなるものかと喜び勇んで叩きに叩きまくります。それだけみんなストレスや不安を抱えているということなんでしょうかね。   くりりん

学校教育の現場に限らず、近頃あちこちで「袋叩き」が目立ちます。東京電力や政府の原発事故対応、田中文科相の大学認可対応、その他なんだか世の中の風潮が「叩きの文化」になってます。これでは本質的な問題はなにも解決しません。              マスコミ、とくにニュース番組のコメンテーターたちは、すっかり「叩き屋」になってます。この人たちは本当にわかって叩いているのか疑問です。                     コメンテーター達よ、もっと勉強せい。

コメント、ありがとうございます。
「噛みつきカメ」ですか。そんなのに噛まれたら大変ですから、誰しも用心します。誰も本音を言わなくなります。そしてますますお互い住みづらくなります。   くりりん

こんにちは~
先日、「恋するハエ女」というドラマの中で、
モンスターママが教師を攻撃する場面が
ありました。 いいたい放題です。
きっと、こんな場面があちこちにあるから、
黒塗りにしたくなるわけです。

昔は、父兄はもっと、品がありました。
今は、弱者と思うと、猛攻撃でしょう。
それは、自己満足かもしれませんよ。

私の周りにも、「噛みつきカメ」みたいな人は
たくさんいます。 何処も、考えて話をする人が
はびこっています。

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