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2014年8月15日 (金)

右往左往(2学期制か3学期制か)

 2学期制は、学校の1年間の課程を2つの学期に分けて行う制度です。2期制とも前後期制とも言います。前期は4月~10月、後期は10月~3月で、間に秋休みが5日間程度設けられます。2002年度に仙台市の全市立小中学校が導入して以降、他府県でも取り入れる学校が増えました。いわゆる「ゆとり教育」への反省で、授業時数の確保に各学校は奔走している時期でしたが、2学期制採用はその対策のひとつでした。

 3学期制では年3回あった学期行事を、2学期制なら2回に削減することができます。始業式、終業式、評価業務を各1回ずつ減らせることで、その分授業時数を確保することができます。もともと、3学期制の第三学期は期間が短く、週当たりの授業時数が少ない教科には評価が難しいという弊害もありました。教師の評価事務作業を軽減することができて、ゆったりした長いスパンで授業計画を組むことができる、教育委員会はこんな言い方で現場に2学期制を強く促しました。各校はこぞって2学期制を導入し、私も立場上そのお先棒を担ぎました。結果横浜市では、2004年度に市内全公立小中学校の98%が2学期制を採用しました。

 ところが、2010年頃から風向きが少し変わってきました。学期の中に夏休みや冬休みが入りメリハリがない、夏休み冬休み前でいったん学期を終了した方がけじめがつけやすい、保護者も3学期制を望んでいる、そんな声が聞こえてきました。始業式終業式当日にも授業をやったり、夏休み冬休みの短縮化、土曜授業の実施などである程度授業時数確保の見通しがついたことも理由のようです。横浜市教委も、今後も2学期制を推進していくが強制はしない、各校の判断に委ねる、とトーンダウンしました。事実上の2学期制推進の撤回です。2学期制導入の際に、保護者や地域に散々その良さを強調した手前もあって、今更3学期制に簡単には戻せない学校もきっとあるでしょうが、以降、3学期制に戻す学校は徐々に増え、2014年度には横浜市の公立小中学校490校のうち81校(うち中学校は148校中58校)が3学期制実施校となりました。

 やってみたけどやっぱり元の3学期制の方がよかった、ということのようです。市教委も、今まで進めて(勧めて)きたものを急な手のひら返しは出来ないので、方針は変えないけど判断は自由だよ、と言っているみたいです。「ゆとりの中で生きる力」とあんなに言っていたのを、「しっかり学んで確かな学力」とそっと言い換えるようになったのとよく似ています。だから現場はいつも右往左往です。

<参考>
「振り子の理論」2009.7.31
http://nobu-chin.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-1892.html

<今日のメロディー>
http://youtu.be/joD5x9hKDHM  海♪

ベランダ栽培のゴーヤが今のところ6本。
手前で約15センチ。
売っているものみたいに大きくはなりません。
2014.8.14
006

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コメント

マリーナさんへ
コメント、ありがとうございます。
素人のベランダ菜園です。苗は2本でしたが、ゴーヤの実がなったのは5~6個でした。労多くして功少なし、の見本のような栽培でした。一緒にやったミニトマト(これも苗は2本)は100個ほどの収穫でした。いずれも台風(強風)がくると、やられますね。  くりりん

2学期制になっているなんて、全く知りませんでした。生徒は期末試験が2回だから喜んでいるのでしょうか。でも親としては試験がないと勉強しないわが子が心配でしょうね。
ゴーヤが立派に育ってますね。先日知り合いから貸農園で育てたゴーヤをいただきました。よく塩もみしてゴーヤチャンプルを作りましたが、とても美味しくいただきました。来年は私も再びゴーヤに挑戦しようと思ってます(昨年は台風で全滅)。育てるコツは何でしょうか。

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