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2015年12月11日 (金)

困っている高齢者はまずどこへ行けばいいのか

 開店前の銀行で清掃の仕事をしている知り合いがいます。その人から聞いた話です。年金の入金日になると、お年寄りがどっと銀行へ押し寄せます。まだ開店前から、シャッターの前でATMや窓口が開くのをずっと待っています。中には、年金支給元からのお知らせハガキを手に、何か困り事を抱えたらしく、相談したいと開店を待ち構える人もいます。

 開店前で銀行員がまだいないため、知り合いはそういう人たちから尋ねられることがたびたびあるそうです。ただ、そういう人の中には、何かに困っているのに何に困っているのかをうまく説明できない人、こちらからの説明を何度聞いても頭の中が思い込みで埋まっていて、なかなかその説明がすんなり頭に入っていかない人、などがいるそうです。高齢になると説明力や理解力が衰えるのは仕方がありません。多分私自身もそうでしょう。

 年金や医療や介護や住宅、相続や葬式やお墓などについて、困り事を抱えたお年寄りがたくさんいます。しかし高齢になると、自分の事情をうまく説明できない、説明されても理解できない、必要な書類がなかなか作れない、という状況になります。いくら区役所等が広報紙で情報を流しても、困っている当事者にはなかなかそれが伝わりません。組織や制度は確かにありますが、困っている当事者がそれをうまく利用できない状況が生まれているようです。

 高齢者は情報弱者になりがちですから、組織や制度も周知が必要です。が、困ったらまずどこへ行けばよいのかは、もっとも必要な情報です。困った時の最初の相談窓口はどこでしょうか。たらい回しなんかせずに、そこから本当の担当機関へつなげてくれるような、第一次的な相談窓口です。全ての困り事を交通整理してくれるところです。電車バスなどをなるべく使わずに、足腰の衰えた高齢者でも簡単に行ける場所にあることが必要です。説明力や理解力が衰えた高齢者が相手でも、上手にリードできる窓口担当も必要です。それはどこでしょうか。

<参考>
「知らなかったでは済まされない」2018.6.10
http://nobu-chin.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/post-917d.html

<今日のメロディー>
https://youtu.be/k6PLB4-r9sw  ちんちん千鳥♪

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定年後・高齢化社会」カテゴリの記事

コメント

monさんへ
コメント、ありがとうございます。
我が家は、その「どうにもらちがあかない」部類です。今、我が家も、すご~く大変です。  くりりん

こんにちは~
人は誰でも、年寄りになりますが、
たよれる息子や娘がいるうちは、
なんとかなるでしょうが・・・
でも、その子供たちが、わからずやであったなら、
どうにも、らちがあきません。
第三者の嫁には、なんの権利もないので、
遠目でみているしかありません。
 今、我が家は、すご~く大変です。

ヨッキーさんへ
コメント、ありがとうございます。
我が家の近くに、そういう相談センターをNPOが立ち上げるそうです。高齢者、障害者、子育ての3部門の総合的中核的な民間相談センターです。立ち上げの中心になって推進しているのは、地域の元気な高齢者です。うまくいくといいのですが・・・・。
 くりりん

私も高齢者の一員です。
国は社会保障をなるべく抑えたいので、国が高齢者のための情報提供を行う事は考えられませんよね。
となると、民間事業でしょうかね。そういうNPOでもできれば良いですね。

マリーナさんへ
コメント、ありがとうございます。
「マイナンバー制度」、「相続税法の改正」、これらも確かにそうですね。中には、書類が郵送されてくると、頭が痛くなるのもあります。高齢者には、誰かの助けがないと無理だと思います。
くりりん

最近、テレビや雑誌、新聞などで「詳しくはホームページをご覧ください」というコメントをよく見かけます。65歳以上が対象になる肺炎球菌ワクチンの接種広報などはその一例です。「マイナンバー制度」なども通知を貰ったものの、そのあとどうしたらいいのかわからない人が多くいるようです。政府は広報活動を一生懸命やっていますが、それでも理解できない人が沢山いるようです。おっしゃるように、わからなければまずどこに相談に行けばいいのかだけ教えた方がいいように思います。特に高齢者には情報が多すぎて頭の中が整理できないのでしょう。
相続税法の改正で課税対象者が増加してますが、いま税務署の窓口はどうなってるんでしょうか。大混乱なのか、それとも改正を知らない人が多くいて、従前通りの状況なんでしょうか。

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