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2016年4月 8日 (金)

良い保育士を見分けるコツはこれかな

 放課後の小学生たち(主に低学年)と小学校で遊んでいます。今の私の仕事です。小学校低学年だと、おもちゃの取り合いからケンカになります。じゃれ合っているうちに何時とはなしにケンカに発展します。ケンカはほぼ毎日あります。仕事場のスタッフは、遊んだ道具やおもちゃを片付けさせるのと、このケンカの仲裁が毎日の主な仕事になります。

 子どもたちに人気があるスタッフがいます。そのスタッフが来ない日は、「○○先生は今日は来ないの?」と、子どもたちが残念そうな顔をします。残念ながら、それは私のことではありません。そういう人気のあるスタッフを見ていて、あることに気付きました。子どもに人気のあるスタッフは、子ども同士のケンカの仲裁や指導に優れているのです。

 私はダメです。どちらが悪いかすぐ判断しようとします。年の違う者同士なら年上が悪い、男女なら男の子が悪い、普段からいじめっ子だから「またおまえか(おまえが悪い)」と判断しがちです。ケンカの理由を二人ともあれこれ言い立てますが、子どもの言い分ですから理路整然とはいきません。私は理解できずイライラし、最後の握手になるべく早くもっていこうとします。要するに面倒くさいのです。

 ケンカの仲裁に優れたスタッフは、まず両方の話をしっかり聞きます。その両方の話の中から、言い分として認められる部分を見つけます。それを認めます。その上で悪い部分を指摘します。最初からどちらが悪いと決めつけません。だから時間がかかります。時間がかかっても子どものプライドを尊重します。その結果、自分の話を聞いてもらえたということで、その子どもはスタッフに信頼を寄せるようになります。 

 だからと言って、そのスタッフが優秀かどうかは分かりません。保護者対応や事務能力など総合力を見ないといけないからです。しかし、子どもたちに信頼されている好かれているということは、保育に携わる者として最も基本で最も大事なことだと思います。良い保育士、良い幼稚園教諭、良い小学校低学年の先生を見分けるコツは、子どものケンカの仲裁を見ればよい、これが今回の私の勝手な結論です。

  最近、保育士の待遇改善の声がしきりです。待遇改善がより進めば、優秀な保育士がもっと集まるでしょう。しかし、優秀であっても良い保育士とは限りません。良い保育士もたくさん集まればいいな、と思います。

団地の桜2016.4.6
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教育・学校」カテゴリの記事

コメント

No name さんへ
コメント、ありがとうございます。
管理者に気に入られなければ悪い先生として徹底的に虐められ、理想と現実に挟まれて仕事に絶望を感じて辞めていく、そういう現状が一部にあるのですね。私の経験では、良い管理職に教えられることもたくさんありましたが、子どもや保護者や同僚に教えられることの方が多かった、という感じがしています。いろいろな先生がいるように、いろいろな管理者がきっといると思います。良い管理者に早く出会えるといいですね。  くりりん

この人は良い先生、この人は悪い先生と判断することはとても難しいことだと思います。
先生方をまとめる管理者の方針で、良くも悪くも判断されてしまうからです。
子どもたちのケンカの仲裁がうまくても、管理者に気に入られなければ悪い先生として徹底的にいじめられてしまいます。
そのうちに先生方は、子どもよりも管理者を見て仕事をするようになってしまいます。そして理想と現実に挟まれ、仕事に絶望を感じて辞めてしまいます。

そういう管理者は、教育職の経験がなかったりします。良い先生も悪い先生も管理者の腕次第で、有能な先生になると私は思います。有能な管理者を増やして、有能な先生を育ててほしいなぁと思います。

マリーナさんへ
コメント、ありがとうございます。
元気な高齢者をもっと活用すればよい。おっしゃる通りです。私もいつもそう考えています。ボランティアではなく、きちんとした賃金をもらえる仕事です。人手が足らない保育や介護の世界は
助かると思うのですが。  くりりん

保育士の実態は政治討論や新聞記事を通じてしか把握してませんが、優秀な保育士どころか、人員そのものが不足しているようですね。そのうち保育ロボットの導入なんてことにならなければいいのですが。
保育の世界に限らず、65歳から70歳台前半くらいまでの元気な人たちをもっと活用したらいいと思うんですが。「1億総活躍」の1億にはその年代は含まれてないのでしょうか。

ヨッキーさんへ
コメント、ありがとうございます。
そうですね。社会的な背景や人々の意識が変わっているのに、
社会の仕組みがそれにうまく対応できていない、ということでしょうね。難しい問題は政治家の皆さんにお任せして、私は今日も子どもたちの鬼ごっこのお相手です。 くりりん

小学生ですか。懐かしいですね。もう二度と接する事ないでしょうね。
保育園の問題がこんなに大騒ぎになったのはいつ頃からでしょうね。
私が思うに、共働・母子家庭の増加が、社会的な背景ではないでしょうか?いつの頃かわかりませんが、家庭の収入の減少が、家族を直撃しているのではないでしょうか。待機児童や保育士不足は結果であって、原因ではないと思います。おそらく、専業主婦というような有り様を許さない、社会的な傾向がもっと強まるでしょうね。
子ども達を育てる社会的な仕組みの変革期が到来してきつつあるととらえてはどうでしょうか?

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