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2018年5月25日 (金)

子どもの問題行動への対応

 中学校教員になった当初、聞き分けがない一部の生徒が苦手でした。当初というよりも、教員生活を通してがそうでした。文化祭や体育祭の行事のたびに、「俺は協力できないよ」と言わんばかりのかったるい顔をして反抗的になります。校則違反を繰り返し、学習意欲もまるでありません。外では深夜外出や万引きを繰り返しました。

 その場でとりあえず問題を事後処理していましたが、それだけでした。対症療法です。本当の問題を処理していませんでした。その生徒の課題に向き合っていなかった、ということです。言い訳になりますが、時間もありませんでした。

 今は、放課後の小学生と時々遊んでいます。小学生にも聞き分けがない子どもがいます。中学生とまるで同じです。彼らは、何かがうまくいっていないということは感じていますが、その正体が掴めていません。戸惑い、苛立っています。年端も行かない小学生が問題を起こしたとしても、その大半が彼らの責任ではないことは明らかです。

 子どもの問題行動の背景には、必ず、子どもだけの責任には負わせられない要因が隠されています。子どもには解決できない、あるいは大人にも解決が難しい、それなりの背景です。それは、家族間の軋轢、貧困、病気等です。現職中にもそれは知識としては分かっていましたが、あえて隅に押しやっていました。今は私に時間的な余裕ができたせいで、背景が浮かび上がってきたのでしょう。
 
 これからもう一度教員になれと言われたら、彼らに望ましい対応ができるかどうか分かりません。頭の中の理論と現実とは違うからです。簡単なことではないでしょう。簡単に解決できるなら、どこの学校でも苦労しません。ただ、怒りにまかせて当該の子どもを怒ることだけはしないでしょう。おまえも苦労しているんだなと思いながら、彼らの話をひたすら聴くでしょう。それが私にできる唯一のことになります。

<参考>
「ただひたすら黙って聞いてあげる、それが一番」2015.10.9

http://nobu-chin.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/post-53b1.html

野鳩がベランダで羽を休めていた。2018.5.24
P1040167

<今日のメロディー>
https://youtu.be/bnjFBJACX0o 田植え♪

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教育・学校」カテゴリの記事

コメント

ヨッキーさんへ
コメント、ありがとうございます。
同様です。卒業生と会うと、いかに当時デタラメな指導をしていたかということが明らかになります。くわばらくわばら。 くりりん

「子どもの問題行動」への対応、難しい問題ですね。
正直言って、難し過ぎて、見て見ぬ振りしたいですね。
「問題行動への対応」・「子どもの内面の理解」とか、先生になるまで考えたこともないし学んだこともないわけですから。
先生になったから、必要に迫られて、「子どもの問題行動」への対応をしますが、全く自信なかったですね。
卒業生と最近飲む機会が何回かありました。何にも分かってなくて、無茶苦茶な指導をしていたことが暴露されて、冷や汗ものです。
甘んじて、批判や揶揄を受けるしかないですね。いい酒のつまみになって。

マリーナさんへ
コメント、ありがとうございます。
カウンセラーの一番大事な資質は忍耐だと聞いた覚えがあります。相手が話を吐き出させた後にこちらが話を始める、というのが基本ですが、これがなかなか難しいですね。 くりりん

「話しを聞いてあげる」というのは、問題児の対応法として必ず言われることです。私は教職員の経験がありませんので、そのような経験はありませんが、問題社員を抱えたことは多々ありました。このような時、当人の意見を聞く努力は自分なりにしてましたが、それを黙って聞いてあげるというのは至難のことでした。
今から考えてみると、その場では聞いてあげることでいったん終えて、しばらくお互いに考える間をおき、それから再度話し合いを持てばもっと良かったと、今更ながら思います。
でも再び当時に戻って、そのような場面に出くわしたときに、そのようにできるかどうか自信がありません。理論と現実の違い、「わかっちゃいるけど、やめられねー」ですね。

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