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2018年11月20日 (火)

いじめの真相は誰にも解らない、本人すらも

 いじめの被害者遺族が第三者委員会に不満を抱いている、というニュースがありました。宜(むべ)なるかな、と思いました。

 「いじめっ子」は、概ね問題を抱えています。学力不足、家庭の貧困、家族との軋轢等々、問題は様々です。そのため、欲求不満の状態にあります。本当は心が弱いので、その状態に立ち向うことはできません。憂さ晴らしするしかありません。憂さ晴らしにいじめを利用します。そのいじめに、周囲の友達に同調するよう求めます。やっているのは自分ひとりではない、と思い込みたいからです。一人では不安だからです。そのいじめにあれこれ理由をつけます。いじめを正当化したいからです。やがて、そのいじめは心の中で正当化されることになります。いじめっ子は、自分のこの心の中の仕組みが分かりません。

 「いじめられっ子」は、概ね傷つきやすく、感受性が強い性格です。そのいじめはさほどではないのに、本人には過大に受け取られます。いじめる子は本当は一人二人なのに、周囲のみんなが自分の悪口を言っていると思い込みます。同じ笑いでも、「ほほ笑む」と受け取る人もいれば、「あざ笑う」と受け取る人もいます。それをどう受け取るかは、人それぞれだからです。いじめられっ子も、自分のこの心の中の仕組みが分かりません。

 「いじめっ子」も「いじめられっ子」も、上に述べたような子どもではない場合も、実はたくさんあります。但し、いじめを正当化したがる「いじめっ子」と、思い込みの強い「いじめられっ子」が出会えば、最悪のケースになります。「いじめっ子」の主張の中にも、「いじめられっ子」の主張(あるいは日記や遺書)の中にも、事実と自分の受け取り(あるいは、自分側の真実)が混ぜこぜに入っています。「いじめっ子」と「いじめられっ子」双方が、相手側の受け取りを理解できません。 

 学校がこうしたいじめの真相を解明するのは容易ではありません。中立の第三者委員会を設けても、真相はなかなか解明できません。学校も第三者委員会も、「いじめられっ子」の受け取りに基づいて対応を決めるしかありませんが、真相は解りませんので中途半端な対応になりがちです。いじめの真相は、「いじめっ子」「いじめられっ子」本人すらも解らないのです。

昭和記念公園 2018.11.2

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コメント

マリーナさんへ
コメント、ありがとうございます。
まったく同感です。みんなにも分かり易いところで攻撃しているのです。そこしか攻撃するところがないのか、とウンザリしますね。

「いじめ」と言えば、学校だけではありません。会社における「パワハラ」もいじめです。近ごろもっと気になるのが、新大臣に知識を試す質問をして、国民の前で大臣の知識不足を攻撃する一部野党の卑劣な委員会質疑です。これは「いじめ」以外のなにものでもありません。
こんなことを連日国会内でやっていては、いつまでたっても現野党が政権をとれるわけがありません。国民はそんな野党にウンザリしてます。そういうことに野党の議員たちは気が付かないんでしょうかね。いつも国民目線なんて言ってるくせに。

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