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2019年9月27日 (金)

好きな者同士

小中学校では、学級内で班(グループ)編制がしばしば行われます。係や清掃などの学級組織の班、遠足の班、授業での発表の班、そして昼食を食べる班など、いろいろな場面で班が作られます。班編制のやり方は、名簿順などの機械的に行われることもありますが、圧倒的に多いのは好きな者同士です。子どもの支持も圧倒的にこのやり方です。 

好きな者同士の班編制を、ひどく憂鬱な思いで迎える子どもがいます。どこかの班に入れるか不安になるのです。1週間くらい前からお腹も痛くなります。班分けの際にも、自分から「入れて」とはなかなか言えません。言っても断られて傷つくのが怖いのです。特に女の子は普段から仲良しグループを作っていますので、好きな者同士と言えば、瞬く間に班がある程度出来上がってしまいます。どの班にも入れそうもない子どもがいて心配な場合は、担任がそっと裏から手を回し、その子に誘いの声を掛けてもらえるようあらかじめ信用のおける子どもに頼んでおきます。但し、いつもうまくいくとは限りません。

一番問題になるのは給食や弁当を食べる昼食時の班です。班というよりも、日替わり自由な仲良しグループであることが多いようですが、大体は固定化されます。担任にとっては学級内の子どもの人間関係を観察、把握できる絶好の場となりますが、どのグループにも入れない子どもにとっては、毎日の昼食がとても辛く悲しい時間となります。もちろん担任はどこかのグループにそっと働きかけをしますが、しぶしぶ受け入れたふりをして、その子から微妙にわざと数センチ机を離したり、会話に加われないように無視するグループもあります。こうなればいじめです。その子は更に傷つく結果となり、それなら一人で食べた方がましとなりますので、結局はグループから離れてまた一人で寂しく食べることになります。「私たちは誘ったんですが、○○さんは自分から離れてしまうんです」。こういう担任への言い訳が、このグループの子どもたちには可能となります。

身体的暴力や言葉の暴力によるいじめは目に見えますので、教師にとっては比較的指導しやすいと思います。ところが「無視」や「シカト」は水面下に隠れていてなかなか見えません。なんとなく嫌な雰囲気のようなものを教師が感じ取っても、それを根拠に直接的な指導を行うのはなかなか難しいと思います。全体的間接的指導を通して、いじめを認めない許さないムードを醸成するしかありません。好きな者同士の班編制が、そのきっかけになればいいなと思います。


秋(恩田川沿い)2019.9.25
P1050039
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<今日のメロディー>
どんぐりころころ♪
https://youtu.be/dIx1GFW5jA4

 

 

 

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コメント

ヨッキーさんへ
コメント、ありがとうございます。
神戸の事件は酷いものです。あんな世界が教員の世界だと思われたら不本意です。私も多少は虐められましたが、あんな酷い虐めではありませんでした。(ヨッキーさんのコメントはここには掲載されていませんが、私のコメントを投稿すれば、出てくるでしょう。)

ニュースで大騒ぎになっている神戸の小学校の問題は今日のテーマの功罪のオトナ版ですね。
校長が自分の経営に必要と思う人物を自分の学校に人事異動させることができる「神戸方式」というのがあるそうです。問題の中心人物の女性は前任校長がそれで獲得した人物だそうです。「好きな者同士」を意図的に作ったわけですね。当然のようにこの「仲良しグループ」は集団の中で幅をきかせます。結果がこの事件です。今現在の校長は着任一年目ですから、前からハバをきかしている「好きな者」グループに何か言えるわけがありません。穴恐ろしや、です。「好きな者」グループは自分たちを誇示するために必ず子羊を必要とします。それが若い経験の浅い素直で優しそうな人物になるのは当然のことです。
昔、横浜市の教育界にも「神戸方式」のようなものがありました。あれは今どうなっているのですかね。

釣りバカさんへ
コメント、ありがとうございます。パソコンが壊れました。今はスマホで書いています。修理後にまたコメントします。

「好きな者同士の班編成」にそのような問題があって苦しんでいる子が居るのに、生徒たちの支持が多いという理由で実施しているというのは、私には解せません。学校側はこのことについてどう考えているのでしょうか。次回のブログで語っていただけませんか。

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