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2019年12月

2019年12月31日 (火)

ヒトの時間

動物の寿命にはずいぶんと差があります。例えばネズミは寿命2~3年ですが、ゾウは100年です。ほ乳類では体の大きい動物ほど長生きの傾向があります。一方、ほ乳類が一生のうちに打つ心拍数はどの動物もほぼ20億回、呼吸数は5億回です。ゾウが100年かけて打つ回数をネズミは2、3年で行うわけですから、当然ネズミの心拍数や呼吸数はゾウよりも早くなります。物理的時間で計ればゾウはネズミよりずっと長生きですが、心臓の鼓動を時計として考えるなら、ゾウもネズミもそれぞれの感覚ではまったく同じ長さだけ生きて死ぬことになります。これは「ゾウの時間ねずみの時間」という本の受け売りです。

物理的な時間の長短はここではあまり意味がなくなります。ゾウとネズミでは時間の流れる速度が違うのです。これを人間に置き換えてみました。心拍数や呼吸数を活動の頻度と考えると、活発に活動する人とそうでない人とでは、物理的に同じ1年間でも時間の長さへの感覚が異なるのでしょう。つまり、活発に活動する人(ネズミ型)の1年間の長さへの感覚は、不活発な人(ゾウ型)の1年間の長さへの感覚に比べてずっと長く感じられることになります。

退職後、私の時間が過ぎるのが馬鹿に早くなった理由がこれで分かりました。1年経つのはあっという間です。私は今中身のうすい「ゾウの時間」を過ごしています。来年はせいぜい「ネズミの時間」を過ごせるよう努力したいと思います。

皆さん、良いお年をお迎えください。

山下公園 2019.12.28
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<今日のメロディー>
一月一日♪
https://youtu.be/iREdv7j03kc

 

 

 

2019年12月27日 (金)

巡るストレスの終点

政治家はメディアに用心します。うっかり失言などしようものなら、メディアは視聴者購読者すなわち国民を煽って政治家を袋叩きにします。結果、政治家は出処進退を問われます。

役所は住民に用心します。役所の人間が住民に威張っていたのはもう昔の話です。今はちょっとしたことでも、すぐに苦情の電話や手紙が住民から役所へ殺到します。

企業は消費者に用心します。お客様は神様です。理不尽な苦情にも懇切丁寧に対応します。電話の窓口で担当者は、馬鹿丁寧この上ない口調で「ありがとうございます」を繰り返します。

病院は患者に用心します。下手な診断や手術などしたら途端に訴えられますから、普段から「患者様」と呼んで患者第一のふりをします。

学校の先生は保護者に用心します。何かあると保護者は学校へ乗り込み、いきなり「校長を出せ!」と怒鳴るからです。教育委員会に訴えたり、弁護士さんや議員さんも登場したりします。
 
みんなびくびくしながら地雷原の上を歩いています。情緒不安定になりストレスを抱えます。ストレスのはけ口をどこかに求めます。うまいこと国民住民消費者患者保護者の側に立った時は、そのストレスをはき出す絶好のチャンスです。政治家役所企業病院学校はこちらが文句を言っても滅多に言い返してきませんから、安心して攻撃できるのです。

生活環境があまりに過酷でストレスを解消しきれない気の毒な親や、どこも攻撃できない小心な親は、知らず知らずに我が子をそのストレスのはけ口にします。はけ口にされた子どもは、学校で自分よりも弱い子をいじめてそのストレスを発散します。巡るストレスもここが終点です。最後はいつも弱い子どもです。

米軍の旧上瀬谷通信施設の跡地(2027年花博の候補地)2019.12.24
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<今日のメロディー>
お正月♪
https://youtu.be/fcSrPUNAiLw

 

 

2019年12月24日 (火)

最終ランナーの悲劇

遠い未来のいつか、太陽は燃え尽きます。そのとき地球は太陽と運命を共にします。当然その運命を予測して、それ以前に人類はとうに他の星へ移住しているでしょう。ところが宇宙そのものにも終焉があるとすると、どの星に移住したとしてもどのみち人類が終わりを迎えることに変わりはないことになります。もっとも、地球や宇宙が終わりを迎えるはるか以前に、人類が先に絶滅する可能性の方がずっと大きいでしょう。一つの種がそんなに長く生きながらえることは、生物学的にも難しいからです。

人は死んでも、その人が築き上げた有形無形の様々な成果が次の世代に受け継がれます。人類の文明はこの積み重ねの集合体です。人生も、そして人類の文明も、築き上げていく意味や価値の主たるものは、次の世代へ受け継ぐことにあると思います。ところが人類の生存がまもなく終焉を迎えることが分かった時、それでも人類が文明を築き上げていく意味や価値は果たしてあるのでしょうか。

たまたま終焉の時に居合わせた人類の生きる意味や価値はどこにあるのでしょう。バトンを渡す相手がもういないのです。それでも彼は走らなければなりません。その絶望感は底知れないものでしょう。最後の一頭となったティラノサウルスの悲哀を、いつしか人類最後の人も味わうのです。彼の悲哀と絶望を思うと、今の時代を生きていてよかったと思います。多分果てしなく遠い未来のことですから、少しだけですがそう思います。

クリスマスには不向きなテーマでした。

<今日のメロディー>
賛美歌167番♪ https://youtu.be/5giru8UIEeQ

米軍の旧上瀬谷通信施設の跡地(2027年花博の候補地)
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2019年12月20日 (金)

新聞には特にご用心

テレビやインターネットもニュースを伝えてくれますが、考え方をも同時に伝えてくれるのはやはり新聞です。新聞には傾向があり、例えば私の理解では産経と読売はやや右側に、朝日と毎日はやや左側に位置しています。私はたまたま親の代からの読売新聞の購読者ですので、自分では意識していないうちに多分読売新聞の論調の影響を受けているはずです。自分の頭で考えたように思い込んでいることが、実はそれがいつかの記事に掲載されていた読売新聞の論調である可能性は十分にあります。可能性というより確実にそうでしょう。

主として経済的な理由から、普通の人はそう何紙もの新聞を読み比べることはできません。聖教新聞だけを読む人は公明党の考え方にますます共鳴し、赤旗だけを読む人は共産党の考え方にますます近くなります。新聞は確かに読者の様々な意識を高めてくれますが、同時に新聞は一つの論調を構築して、特定の方向へ私たちを導きます。世論のオピニオンリーダーたらんと意欲的な新聞ほど、その傾向は強まるでしょう。

大手新聞の購読部数は最近はだいぶ減ったようですが、それでも依然かなりの購読者数を抱えています。ですから大手新聞の論調は、かなりの数の人たちの考え方に影響を及ぼし、一つの方向へ大きな流れを作ります。私たちは主体性の確保とか自由な意見表明と言いますが、その実、私たちの大半は知らず知らずのうちに購読する新聞に影響される存在です。あらぬ方向へ導かれぬよう、そういう謙虚な認識が必要だと思います。

だいぶ偉そうなことを言いました。ごめんなさい。

<今日のメロディー>
賛美歌320番♪ https://youtu.be/6OGyaFfPCDk

 

2019年12月17日 (火)

ついにヒトラーの出番

官僚を叩けば世論の喝采を浴びられると思えば、みんなそうします。大衆もメディアもそうします。それが行き過ぎれば、やがて反省が生まれます。風向きが変わった途端にみんなは言い出します。官僚の知恵も借りろ、官僚をうまく使いこなせ、と。知恵を借りるのと言いなり丸投げとは、ほぼ同じことの裏表です。使いこなしているのとうまく乗せられているのも同様で、視る角度が違うだけで見分けは難しいでしょう。つまりは元へ戻れということです。

上記は小さな例ですが、私たちはいっとき極端に走って、反省が生まれると今度は反対側の極端に走ります。いつも右往左往です。実は極端は分かり易くて安心で、みんなを団結し易いのです。日本のこの前の戦争も、鬼畜米英で極端な主戦論に傾きました。戦争に負けた途端にアメリカべったりになりました。

望ましい現実は、多分不安定で悩ましい位置どりにあります。その位置に耐えられないと、ついには極端な男ヒトラーの出番になります。トランプさんはその小型版です。世界にもミニトランプと思われる指導者が出てきました。

日本国民も民主主義の長ったらしさにそろそろ飽き飽きしていますので、日本にそういう人物が現れないという保証は全くありません。少し心配になっています。「桜を見る会」で言い訳している首相が、私たちにはほどほどで似合っています。

昨年植えて実をつけたベランダのミニトマト。同じ苗が今夏も実をつけた。まだ花が咲いている。温暖化? 2019.12.14
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<今日のメロディー>
朝はどこから♪
https://youtu.be/PLhPrmXTN-s

 

2019年12月13日 (金)

年賀状の憂鬱

年賀状を出す時期になると、いつも考えあぐむことがあります。この人は出そうか出すまいか思案するのです。相手と私が双方共に出す、共に出さない、これなら安心できます。ところが、こちらが出していない人から年賀状が来てしまうと、当方は「しまった」と思います。反対の場合は、相手を慌てさせて「しまった」と思わせてしまうかもしれません。あとでそうなるのが嫌で思案するのです。

退職するとお付き合いも減りますから、歳とともにだんだんと年賀状も減っていくのが自然だと思います。第一、いつまでもこちらが出し続けたら、相手も返事を出し続けなければならなくなり、ひょっとしたら迷惑をかけている恐れもあります。どこかで一区切りつけるのが礼儀かもしれません。

一方、もらえば嬉しいのが年賀状です。郵便の年賀状はだんだんと減っているようで、最近はケータイによるメールの年賀状も多いと聞きますが、年配者にはどうでしょうか。年賀状は虚礼という人もいますが、ほとんどが印刷で手書きが少しでも、もらえばやはり嬉しいのが普通ではないでしょうか。だから余計に困るのです。特に私のような老人の場合なら、俺はまだ生きているぞという、年に一度の生存通知の代わりにもなります。

年末に他にもっと考えるべきことがあるだろうと言われそうですが、出しても出さなくても私には思案が尽きない年賀状です。エイヤッ、と決められればいいのですが。

 

 

 

2019年12月10日 (火)

異星人がやって来たとき心配なこと

もし異星人がこの地球にやって来たら、私たちは彼らとどのようにコミュニケーションを取ることができるでしょうか。遠路はるばるわざわざこの地球に来るくらいですから、多分異星人の方でそんなことはとっくに考えてくれているでしょう。でも、彼らの外見や体の器官などの形態はもちろんのこと、意志の伝達方法も特異かもしれません。思考方法だってきっと我々とは異なるでしょう。コミュニケーションはかなり難問です。

知性にもし上限がなく、異星人の知性が私たちのそれをはるかに凌駕していたならば、私たちがサルとコミュニケーションを取る時に感じるのと同じ程度の困難さを、彼らは私たちとのコミュニケーションで感じるかもしれません。

私たちはアリ(蟻)を認識できますが、アリは私たちを認識できません。私たちとアリの存在は、大きさと知性とが桁外れに違います。コミュニケーションは不可能です。私たちが思わず踏んでアリがペッチャンコになることもあるでしょう。アリはその時、何が起こったのかも全く知りません。異星人と私たちが、私たちとアリとの関係と同じだったらどうでしょう。これが一つ目の心配です。

私たちはこの地球上で食物連鎖の頂点にいます。牛、豚、鳥を毎日食べています。他にもたくさんの動物を食べています。人間に食べられるためだけにこの世に生まれてくる動物もたくさんいます。だから宇宙の食物連鎖の頂点に立つ異星人に私たちが食べられたとしても、あまり文句は言えません。サルの脳みそを食べるヒトがいるくらいですから、ヒトの脳みそを食べる異星人だっているかもしれません。知性と徳性には正の相関関係があることを願うばかりです。これが二つ目の心配です。

<今日のメロディー>
冬の星座♪
https://youtu.be/5R28KlYNwcI

 

 

 

 

2019年12月 6日 (金)

なんだ、悩むことなかった。でも、あんたは悩めよな

安倍さんが「桜を見る会」で、「やめろコール」の中でボコボコに叩かれ続けています。以前は「モリカケ」問題もありました。首相まで登りつめたくらいの人ですから、本来頭脳は明晰のはずです。事実そうでしょう。有能な側近も控えているはずです。彼らから様々なアドバイスを受けることもできるでしょう。それでも首相の失言や失態、判断の誤りが絶えないようです。これは一体どうしたことでしょう。

私はやっと分かりました。いくら優秀でも、いくら有能なスタッフを揃えていても、人は必ずミスをするものだということを、それも頻繁に。安倍さんに比べればはるかに責任が小さかった(権限はほとんどなかった)私ですが、よく判断ミスをしました。失言や失態もたくさんありました。その時は相当落ち込みましたが、私は少し考え違いをしていたようです。

日本の最優秀集団でさえ過ちを犯すのですから、私がミスを犯すのは当然といえば当然のことでした。小さくても責任は責任ですから、開き直ってはもちろんいけませんが、ミスを犯すこと自体は当たり前のことでした。あんなに悩んだり、自責の念にかられたり、自己評価を落とす必要はなかったのです。願うのは、安倍さんがあの時の私くらい悩んでくれていることです。何と言っても、彼の責任の範囲と重さは私とは桁違いのはずですから。

どうやら問われているのは、ミスをしたかどうかということよりも、ミスをした後の誠実さの有無のようです。私の場合はどうだったのか、遅ればせながら今思い起こしているところです。

<今日のメロディー>
野菊♪
https://youtu.be/gdv0Lu5MHTQ

2019年12月 3日 (火)

異星人に何を尋ねるか

もし異星人がこの地球にやって来るとしたら、間違いなく彼らの文明や科学力は私たちを超えているでしょう。だから彼らに尋ねてみたいことがあります。次の5つです。
 
①光速を超える乗り物、又はタイムマシンは完成しているか。
宇宙に2000億以上ある銀河のうち、私たちの銀河(天の川銀河)のすぐお隣の大マゼラン星雲からでも、光速で16万年かかります。どこからどうやってこの地球にやって来たのでしょう。この宇宙には、私たちがまだ見つけていないような「出口」や「入り口」があるようです。ワープのような技術が開発されて、物体の瞬間移動が可能になっているかもしれません。ひょっとして、その異星人は未来の宇宙からやってきたのかもしれません。もっとひょっとして、その異星人は実は異星人ではなく、例えば西暦9211947年の地球からやって来た未来の地球人かもしれません。

②不死は達成したか。
もし達成されているなら、それによる弊害(食糧不足など)をどう克服しているかも尋ねたいです。でも本当に尋ねたいのは、不死は幸福か、ということです。

③戦争は克服されているか。
その星では同じ種族同士の戦争はあったのか、今はもうないのか、知りたいと思います。この地球にやって来られるくらいの知性ですから、多分克服しているとは思いますが。

④宗教はあるか。
神の存在を信じるか、ということです。地球上では人種を超えて様々な宗教があります。宗教は知的生命に普遍的なものなのでしょうか。

⑤他の天体にも異星人を見つけているか。
異星人がいる天体はきっと無数にあるはずです。私たちを見つけたくらいですから、他にも1つ2つの知的生命を見つけているはずです。

実際のところ一番尋ねたいのは、この地球にやってきたことの本当の目的は何なのか、ということです。彼らが偶然に地球に立ち寄ったということはあり得ませんから、もし好戦的な異星人だったら大変です。

高尾山 2019.12.3
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<今日のメロディー>
紅葉♪
https://youtu.be/CwsuMUiztF0

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