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2020年7月 3日 (金)

細菌も人も星も

人間の体内には微生物の一種である細菌が無数に住み着いています。常在菌というそうです。特に腸内には、一人あたり100種類以上、数で約100兆個もの腸内細菌が住んでいます。成人一人に存在する腸内細菌の総重量はおよそ1.5㎏で、一列に並べると地球2周半もの長さになると書いてありました。1個では目に見えない細菌ですので、想像を超える数であることが分かります。彼らは宿主(人)が摂取した食物に含まれる栄養分を栄養源として生活し増殖しています。

体内に住む細菌のうち、人の健康維持に貢献する「善玉菌」は20%、人に害を及ぼす「悪玉菌」が10%です。「善玉菌」は人にエネルギー源を供給したり、外部から侵入した病原細菌の増殖を防いだりしてくれています。「善玉菌」「悪玉菌」以外は、良い働きも悪い働きもする「日和見菌」と呼ばれ、これが70%を占めています。

ただ面白いのは、「善玉菌」でも他の菌と作用し合うと悪さをするヤツがあったり、「悪玉菌」でも状況次第では良い働きをするヤツもあったりすることです。なんだか私たちにとてもよく似ています。異なった種類の細菌が、お互いにせめぎ合いながらもバランスを保って生態系を築いています。お互いが共生すると同時に、宿主である人とも共生しています。このバランスが崩れると、宿主(人)が病気になります。

私たち人間も、地球という殻に住み着いている一種の微生物のようです。善人、悪人、日和見人がいて、相互に作用し合いながらバランスを保ち、他の種類の生き物とも共生しています。このバランスが崩れると、戦争になったり地球環境が破壊されます。地球の病気です。そして地球自身も、太陽から恩恵を受けながら、他の星々ともバランスを保ちつつこの宇宙で運動し存在しています。体内の細菌も人も星も、それぞれの宇宙の中でバランスを保ちながら一生懸命に生きています。

<参考>
「宇宙・SF」編バックナンバー
nobu-chin.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-b1a44b.html

あとは色づきを待つだけ(ベランダのミニトマトとブラックベリー)2020.6.29   
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コメント

ヨッキーさんへ
コメント、ありがとうございます。
その科学番組、私も見ました。日々、地道にコツコツ、基礎的な研究を続けている研究者がいるから、私たちは安心安全に毎日を過ごせます。お互いに敵対しながら、あるいはお互いを利用しながら、生物とウィルスの関係はこれからも続くのでしょう。 くりりん

先週、NHKでタモリさんと山中博士が出演する科学番組、を見ました。
テーマはウィルスでした。びっくりしたことがいくつかあります。
番組でのCG(コンピューターグラフィクス)の凄さには恐れ入りました。
山中博士が、これらの研究の殆どは自分は学生時代知らなかった、と仰ってました。
(ウィルス研究が超ハイスピードで進んでいるということです。)
ウィルスが先か生物が先か、鶏と卵で、結論は出ていないないと博士が仰ってました。
細菌もウィルスも未発見のものが無限大にあるそうです。
その無限大の未発見のウィルスや細菌と人間の関係も殆どは未発見だそうです。
日々、地道にコツコツ、基礎的な研究を続けている研究者が世界中に少数います。
私たちにできるのは彼らの気の遠くなる歩みに畏怖と畏敬を持つことぐらいでしょうかね。

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