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2020年9月18日 (金)

2027年問題

以前、2007年問題が話題になりました。この年は、1947年~49年に生まれた団塊世代の大量退職が始まる年でした。約680万人のこの世代が、大挙して退職することによる様々な社会的影響が危惧されました。が、そのほとんどが杞憂でした。団塊の世代は、第一線を退いてもすぐには完全退職せずに、ほとんどが嘱託のような形で継続雇用されました。年金もまだ満額支給されず、ダウンした給料ではあっても働き続けなくてはなりませんから、これはまあ当然のことでした。団塊世代の退職時期が「さみだれ型」になったことで、その影響はやや緩和されたようです。

私の団地(約14,000人居住)でも、高齢者だけの世帯が増えてきました。今年3月末時点で、65歳以上の高齢化率は51.1%です。まだ元気なうちは、老夫婦だけの生活や一人暮らしも出来るでしょうが、体の自由がきかなくなった時には、やがて介護の問題が出てきます。

団塊世代の「大量寝たきり」がやがて始まります。これが2027年頃からです。こちらも現象の発生は「さみだれ型」ですが、その蓄積は、およそ10年間は継続することになるでしょう。その時、国の社会保障制度はしっかりと機能してくれているでしょうか。老人ホームの数やベッド数は足りているでしょうか。そこで働く人たちは、希望をもって仕事をしているでしょうか。2007年問題よりも、こちらの方がよほど重大です。

団塊世代は、かつて日本の経済や社会の牽引役になったという強い自負心を持っています。この自負心を背景に一言居士も多く、団塊世代が不安や不満を持てば、そのエネルギーは一大勢力になります。社会不安は政治不安へと発展するでしょう。どうやら毎年「敬老の日」が来るたびに、この問題が繰り返し心配になります。団塊世代の私は、2027年問題がとても心配です。

咲き始めたベランダの極楽鳥花(合計4つ咲く予定)
P1060190

 

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定年後・高齢化社会」カテゴリの記事

コメント

ヨッキーさんへ
コメント、ありがとうございます。
「なんでも知っているが何もできない」、「なんでもやるが何も知らない」、「何も知らないし、何もできない」。内科医、外科医、精神科医を例にあげていますが、ほとんどすべての人がどれかに当てはまりますね。精神科の病気「泣き言・戯言・寝言」も、ほとんどの人はどれかの病気に当てはまりますね。 くりりん

70歳以上80歳以下を中期高齢者というそうです。
今度の総理大臣は71歳。自民党の幹事長は83歳。年齢と健康は相関しないのでしょうか。
それとも彼等が特異なんでしょうか。まあいずれにしても死ぬ時が来れば皆さん死ぬでしょうね。
医者の小話を読みました。紹介します。
 内科医はなんでも知っているが何もできない。
 外科医はなんでもやるが何も知らない。
 精神科医は何も知らないし、何もできない。
書いた人は松本俊彦『国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部長」
もう一つ。
精神科の病気は三つ。「泣き言・戯言・寝言」
医者は延命はできても、「死」そのものには何もできません。
という事は、どんな名医に治療してもらっても「死」から逃れる事はできないという事です。
彼らもその事をよく知っているので「小話」を作って諦念しているのかもしれませんね。

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